第13回【納骨法要とは?】

仏教では、納骨時に納骨法要を行います。新しくお墓を建てる場合は、納骨法要は開眼法要を兼ねた形で行われることが多く、すでに先祖を祀っているお墓の場合は、納骨法要のみを行います。

 

☆開眼法要を兼ねる場合☆

開眼法要を兼ねて納骨法要を行う場合は、以下のようになります。

①参列者を決める

家族や親戚のほか、故人と親しかった人たちにも出席してもらいます。

②お墓を清掃する

お墓の周囲の清掃をし、墓石も清めます。

③墓前に供え物をする

基本的には開眼法要と変わりませんが、故人の好物も加えます。

④本堂で読経と焼香を行う

参列者全員が本堂に集まります。仏前には遺骨が安置され、読経が行われます。僧侶の指示で、故人との血縁の濃い順、縁の深い順に、全員が焼香をします。

⑤墓前での法要

墓前で、お墓の開眼法要と納骨法要を行います。

⑥納骨

石材業者が納骨室の入り口の石を取り外し、納骨します。

⑦読経と焼香

僧侶の読経の間に、参列者全員が再び焼香をします。

⑧会食をする

開眼法要の場合と同じです。

 

☆納骨法要のみの場合☆

前記の開眼法要を兼ねたものから、墓前での開眼法要が除かれます。

 

☝生前に建てたお墓の納骨法要では、墓石に刻んである戒名などから、事前に朱色を取り除いておきます。

☝三回忌くらいまでの納骨では、遺族はまだ喪服の場合も少なくありません。平服の場合は、黒っぽい地味なものにします。